成績が上がる子に共通しているのは、「塾で何を習ったか」よりも、「家庭でどんな声をかけられているか」です。実は、家庭でのちょっとした一言が、子どものやる気を大きく左右します。
多くの保護者が「頑張りなさい」「ちゃんと勉強したの?」と声をかけがちですが、この言葉は“結果”を求めるメッセージ。子どもにとってはプレッシャーになりやすく、やる気を奪ってしまうこともあります。
一方で、成績を伸ばしている家庭では「過程」を認める声かけが多いのです。
たとえば、「昨日より早く机に向かったね」「その問題、時間かけて考えてたね」「やり方を自分で工夫してるの、いいね」。
こうした言葉は、“努力を見てもらえている”という安心感を子どもに与えます。結果ではなく行動をほめられた子どもは、自ら動けるようになります。
また、もう一つ大切なのは「質問で引き出す」声かけです。
「今日はどんなところが難しかった?」「次のテスト、どんな作戦でいこうか?」「どんな風に勉強すれば良いと思う?」というように、親が“聞き手”になることで、子どもは自分で考える力を養っていきます。
この習慣がある子は、塾でも自分の課題を言語化でき、先生とのやり取りも深まります。
成績を上げたいとき、勉強時間や塾の質を気にするのも大切ですが、実は最も長い時間を過ごす“家庭の空気”が子どもを変えます。
子どもが「やらされる勉強」から「自分で進める勉強」に変わる瞬間は、親の一言から始まるのです。
今日からぜひ、「結果よりも過程をほめる」「命令ではなく質問で引き出す」この2つを意識してみてください。
その積み重ねが、成績だけでなく、子どもの人生における“学ぶ力”を育てていきます。